“石狩湾新港工業流通団地内雪堆積場(スノーマウンド)冷熱冷房利用事業調査事業”
■11月2日に道、市、企業などで第一回検討委員会
除雪を積み上げた雪捨て場の山を活用して冷熱エネルギーの供給をめざした、第一回検討委員会[委員長:濱田靖弘氏
(北海道大学大学院工学研究科空調性能講座准教授)、副委員長: 荒木 肇氏 (北海道大学北方生物圏フィールド科学
センター教授) ]が11月2日に開催されました。
構想を提案する国策建設(本社、
札幌市
)をはじめ、北海道、
札幌市
、
小樽市
、
石狩市
、立地企業、当社(石狩開発)
などが集まり、概要説明のあと、石狩湾新港倉庫事業協同組合のコメ備蓄倉庫および雪堆積場予定地を視察しました。
雪捨て場から半径1キロb圏内にパイプラインを敷いて倉庫などの冷熱源とするもので、北国らしいユニークな構想の実
用化をめざして調査検討を行います。
雪山底部に防水シート、ろ過装置導水路式の雪・水交換機、ろ過装置を設置。低温倉庫などとはパイプラインで結ばれ、
利用者側は冷水から冷気を取り出して空調設備で倉庫に引き込むもの。夏でも雪山を維持し、コメ貯蔵に最適な13度に
保ち、最低5度まで調整可能。
冬期間、石狩湾新港地域内には未造成地を利用した雪捨て場が四ヶ所あり、
石狩市
、
札幌市
、企業などが除雪した
雪を積み上げ、高さ約二十bの雪山となっています。
■北海道経産局 19年度「バイオマス等未活用エネルギー事業調査事業」 補助事業 採択
この事業化に当たり実用化が有望と、北海道経産局では本年度の補助事業、平成19年度「バイオマス等未活用エネル
ギー事業調査事業」
“石狩湾新港工業流通団地内雪堆積場(スノーマウンド)冷熱冷房利用事業調査事業”
として採択
しました。
道内では、コメや野菜の低温貯蔵や介護福祉施設の冷房の熱源としての利用例はあるものの、地域の複数施設による
共同利用の取り組みは道内初めて。
検討委は来年3月までに、コストや工法などを報告書にまとめることとなっております。
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